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フード写真(2020年の)

フード写真(2020年の)

by KentaroHatanaka on 2021.1.28 Thu

あけましておめでとうございます。と挨拶しても、もう1月の終わりかけ。中国の春節の方が近くなってしまいました。はじめまして、畑中です。普段はデザイン学校で先生をしています。自分のプロフィールを読んで笑いました。後藤さん(このサイトの主人)が考えてくれたんだと思うのですが、ひどいじゃないですか。デザインのことより食べ物のことで頭がいっぱいって、えーっと…そんなことないですからね。デザインのこともたくさん考えてます。でも、そう思われているなら仕方ない。受け入れて、食べ物の話を中心にこれから書いていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

あちこちと食べ歩くことができなくなった2020年 。食の楽しみとしてよく利用したのがUber Eatsなどのフードデリバリー。普段なかなかいけないお店や、食べてみたかった料理たちが並ぶ画面をタップする。すると数十分後に家まで料理が届けてもらえる、夢みたいなシステム。お店側はあまり儲からないとか、自転車が危ないとか、そういう問題がいくつかあることはわかりつつも、ついつい頼んでしまった。

いつだったか、Uber Eatsの配達方法として「置き配」が選べるようになり利用してみた。到着を待っていると携帯が震え、こんな写真が送られてきた。

ビニールに包まれているとはいえ、行儀悪く地べたに置かれた食べ物。食べ物を置き配するという新しい文化を捉えた、決定的瞬間。映える料理の写真ってのはSNSでは花形なのだけど、その対極にある、この暗くて画質の荒い写真こそが、もっとも2020年らしいフード写真ではなかろうか。そして、このコロナ渦のピリピリとした雰囲気の中では、配達も写真も、これくらいワイルドでいいじゃないか。いや、今までが細かすぎたんだ。と、尤もらしいことを言ってみたけど、ただ単に知らない人から自分宛に、写真(とメッセージ)が届くのが面白いなと思った。気がつくと、お菓子のおまけを集める子供のように、せっせと置き配写真を集めていたのだった。

こうやって並べてみると、それぞれに哀愁があります。そしてこれ、何かに似ている…そうだ、あれだ!コンビニの前に繋がれた犬!!飼い主の帰りを待つ健気な姿に似ている。そんなことを考えながら、今日もお気に入りのピザとフライドポテトをデリバリーした。明日から運動しよっと。

Writer
畑中 健太郎
畑中 健太郎

福岡デザイン専門学校 教師