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Green, green, green!

Green, green, green!

by MayuYasunaga on 2021.6.7 Mon

週末の土曜日。お世話になっている方のお祝い事で、プレゼントを探しにまちに出た。しかし! うっかりしていた。5月中旬は、百貨店が休業してるんだった。岩田屋に入ってる「ニコライ・バーグマン」で小さなフラワーボックスを買おうと思っていたのに、さてどうするかな。

せっかくなら、と生花で花束路線に急遽変更。ディスプレイのセンスが好みだった天神地下街の「Aoyama Flower Market」に入ってみた。ただ出来合いの花束を買うのもつまらないと思い、スタッフさんに相談しながら花を選ぶことに。食べたり飲んだりするのが好きな方に渡すので、草花もエディブルなものにしようと、ペパーミント、ブルーベリー、ゼラニウムからセレクトをスタート。この時「グリーン一色でまとめよう」と思いついて、バランスを見ながら組み合わせてもらった。

結果、すごくいい出来! 変なリクエストだったのに、しかも土曜の忙しい時間帯に快く対応してくださりありがとうございました。

それでさらに、思い至りました。今回のコラムは「グリーン」をテーマにまとめてみたらどうだろう! 空と風が気持ちのいい5月。まちの新緑が躍動感を増して、いきいきと輝く季節だ。スマホで撮った写真を見返してみたら、なんだかいけそうだぞ?

いつもの景色に緑が加わると、不思議と違う世界に来たみたいだ。日曜の昼間にラブホテルなんて眺めていると、気だるい気分を味わえてなんだかいい感じ(中には入りませんでした)。ここは薬院新川。明るいうちから、頭のなかでMills Brothers の「(Up the)Lazy River」が流れてくる。

そうそう。マンションの植え込みや歩道に咲いている、この花は何て言う名前だったかな。形がなぜか好きで、毎回写真に撮ってしまう。幾何学的な形状で、花弁の色が1つひとつ違うから不思議。

この時期、夕方から日暮れは特に過ごしやすくて、まち歩きの誘惑が多い。ある週末、港にある「かもめ広場」に向かったら、フラミンゴピンクのマンションと茜色に染まった雲、南の島のようなヤシの木といつもの「九州製氷」が見えた。

帰りに通った大濠公園のお堀沿いでは、花を咲かせる前の蓮たちが、暗闇の中でひっそりと息をひそめていた。

5月の中ごろは、山菜の終わる時期でもある。白金の「あ三五」さんで、山形の山菜の食べおさめを迎えた。タラの芽、こしあぶら、行者にんにくなどを、涙のノンアルコールビール&お水で味わい、紫蘇切り、花巻そば、更科と締める。

そばといえば、5月の緊急事態宣言期間中、舞鶴の「蕎麦切はたゑ」さんがお昼に中華そばを提供されていた。メニューは「こってり豚中華そば」と「柚子香る鶏中華そば」の2本(各1000円)。麺はもちろん自家製で、「豚」「鶏」ともに細さ・配合が違う。それだけでも仕込みは大変だろうけど、名手はさらに技を尽くす。

「豚中華そば」では、チャーシューはバラの炙りと低温調理のロース、ワンタンは肉とエビ、それぞれ2種が味わえる趣向なのだ。水菜のシャキシャキした食感が何とも楽しい。期間限定の中華そば業態でめいっぱい遊んでおられるのが、丼一杯からひしひしと伝わってくる。それでも堅苦しい感じはなく、いい意味でちょっと隙のあるような、色気のある洒脱な中華そばだった。(中華そばのランチ営業は5月末まで。6月はしばらくお休みされるそうです)

さて、食べ物の「緑」と言えばいろいろとありまして、こちらは縁あってお邪魔することになった鳥飼の「明珠 ひら緒」さんでいただいたブロッコリーのすり流し。その日の蒸し暑さを忘れるのにぴったりだった。ポタージュのようなクリーミーな味わい。底の部分に隠れている出汁のジュレで、後味が見事に切れていく。

まち歩きの一方で、緊急事態宣言期間中だから家での時間も充実させなければ。ということで、国体道路沿いの「酒のやまや」で缶ビールを購入。

プロダクトもフィロソフィーも最高にパンクなイギリスの「BREWDOG」。西海岸産のホップを使った、この季節にぴったりのアメリカンペールエールを選んだ。柑橘の香りがとても品よく、ホップのコク、苦みが消えた後もかすかにフレーバーが残る。ダラダラとした余韻ではなく、音楽がずっと鳴り響いているような心地の良い余韻だ。

ビールと言えば……お酒は飲めなかったけど、この前「お好み焼 赤坂」さんで食べた「ねぎ焼き」はぜひビールと合わせたい。早くここでもビールやお酒が飲めるようになりますように。

Writer
安永 真由
安永 真由

ライター・ディレクター