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旅が好き。(前回の続き)

旅が好き。(前回の続き)

by MayuYasunaga on 2021.10.14 Thu

先月アップした「旅が好き。」の続編です。旅先でどんなふうに過ごしているか、考えてまとめました。

1 美術館・博物館に行く。

主要なミュージアムやおもしろそうな特別展を事前にチェックして、場所・時間の折り合いがつくなら優先的に行く場所が「美術館・博物館」だ。地方では、常設展で地元出身の作家の作品や、その土地のランドスケープや建物をモチーフにした作品が見られることがある。そうした作品があれば、過去の視点からその土地を見つめることができてなかなか良い。荷物が重たい時は館内のコインロッカーを活用。だいたい無料で使えるので、旅先で身軽になれる時間でもある。

熊本・熊本市「熊本県立美術館」。福岡市美術館と同じ前川國男の建築を見るだけでも価値のある場所。福岡市美よりダイナミックで贅沢な空間の使い方が見どころ。

2 歴史的な建造物を探して。

建築好きなので、有名な建築士の建物や古くからある建造物を見るためだけに、その場所に出かけることがある。新橋や新宿の古いビル、北千住の趣あるまち並み。古いものにはただそれだけで価値があるように思う。

東京・渋谷、道玄坂の「名曲喫茶ライオン」。ゆっくりクラシックを聴くならここ。

3 新しいもの・上質なものにも魅かれる。

でも、他方ではラグジュアリーなものや場所も大好きなので、ホテルのバーやラウンジもひと通りチェック。おなかがいっぱいでも立ち寄れるし、高級な場所には変なお客さんがいないので、落ち着いて静かにお酒を飲めるのもうれしい。

写真は4、5年前。夕暮れ時のマンダリンオリエンタル東京「マンダリンバー」で。

4 老舗を探す。

これも古いもの好きが高じまして、「老舗」というだけでも訪れたくなるもの。蕎麦、和食、洋食、和菓子。銀座の「鳩居堂」に寄って、便箋や香り袋を買うのもいい。時代や社会、その世界に生きる人はどんどん変わっていくのに、商売が100年、200年と続くなんてすばらしいことだと思う。温故知新。これを知るのも旅のたのしみだ。

大阪・道頓堀、千日前商店街にある「純喫茶アメリカン」は1946年創業の老舗。この日は暑かったので「クリームフラッペ」を。

5 古い町中華で飲めたら。

飲食店を探すなかで、特に好きなのが古い町中華を探すこと。「餃子の名店」とか「炒飯が絶品」とか、スペシャリテがある必要は決してない。むしろ、何もないことにこそ価値があるのだ。中休みなしで、夕方前からお酒が飲めると健全でなおよし。深夜遅くまで営業する混沌とした中華料理店もかなり好きだ。まずは立地。それから暖簾と店構えを見て、直観を研ぎ澄まそう。いい店は、そこだけ時間が止まったような佇まいだったり、反対に、活気や清潔感にあふれていたりする。

長崎県・川棚町の「中華料理 優」。ちゃんぽんやラーメンなど定番のメニューほか、川棚特産の「小串トマト」を使った天津飯とちゃんぽんが絶品。

6 かわいいお土産を見つける。

旅の思い出に持ち帰りたいのが、かわいいお土産。昔からある地元の銘菓、地方ならではのグッズ、地酒のワンカップ、ミュージアムショップで見つけたグッズなどなど。地元のスーパーに行ってその土地の調味料やマニアックな菓子パン、お菓子を見つけるのもけっこうおもしろい。

沖縄で手に入れた缶チューハイ「WATTA」。「リラックスシークワーサー」と「パッションフルーツ」のフレーバー。お土産にするほど手軽ではないけど、食い意地ひとつで持って帰ってきた。

7 温泉に入る。

ホテルに温泉がついてたら最高だけど、難しいときは立ち寄り湯を探そう。源泉かけ流しかな。泉質はどうかな。営業時間内で行けるかな。出張だと時間の制約があるので、仕事と食事との兼ね合いで、空いた時間にスッと温泉へ……。

静岡・熱海にある「福島屋旅館」の立ち寄り湯。源泉かけ流し、加温加水なしというストレートな温泉。災害前に訪れた時の写真。

8 猫とふれあう。

まちの猫と仲良くなるくらい、時間や気持ちの余裕がある旅になればうれしい。田舎の猫、都会の猫。山の猫、海辺の猫。見た目も性格も十人十色だ(人じゃないけど)。

長崎・川棚町の川棚駅にいた猫。田舎でかわいがられている猫は、人懐こくておっとりしている。

9 ソウルフードを探す。

その土地を知るには食文化や食材から。ということで、旅に出たらできるだけその土地の食事を探して、買ったり食べたりしています。水やお醤油、味噌などの調味料のほか、飲食店に行ってメニューを熟読するのもおもしろくていい。

熊本・荒尾で食べた「高専ダゴ 新みつや 荒尾本店」、の空皿。お好み焼きともんじゃ焼きの中間のような鉄板焼き。マヨネーズをたっぷりかけると◎。

10 まちの「日常」に目を向ける。

日常のなかにも、その場所でしか出会えない光景がある。それが「一瞬」だったり、そこにずっとある「佇まい」だったりするから、移動しながら周りをキョロキョロと見まわして、いつもと違う光景があれば遠くでぼんやり眺めてみる。その土地の文化や慣習がふと現れることもあるからだ。

五島・小値賀島で見た光景。朝、九州に向かうフェリーで旅立つ人を見送る時、色とりどりの紙テープで船と陸をつなぐそうだ。

以下、リンクです。

熊本県立美術館
https://www.pref.kumamoto.jp/site/museum/

名曲喫茶ライオン
http://lion.main.jp/

マンダリンオリエンタル東京
https://www.mandarinoriental.co.jp/tokyo/nihonbashi/luxury-hotel

中華料理 優
Instagram @masaru.0626

福島屋旅館
※HPなし
https://4travel.jp/dm_hotel-11328158

高専ダゴ 新みつや 荒尾本店
※HPなし
https://tabelog.com/kumamoto/A4303/A430302/43000715/

Writer
安永 真由

ライター / ディレクター