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仕事のこと。

仕事のこと。

by MayuYasunaga on 2021.11.9 Tue

混沌とした自粛ムードが明け、世の中が重いからだを上げるように動き出した10月。このひと月は、たくさん取材に動いた1カ月でした。「どんな仕事が多いんですか?」とよく聞かれるのですが、一言で表すのがなかなか難しいこの職業。ざっくりと言えば「文章を書いています」。

ところが、ひとつの媒体に専属しているわけではないので(大部分のライターはそうだと思います)、お仕事によってジャンルも文体もバラバラ。短いものだと10文字くらいのブランドコンセプトから、長い原稿は5,000字、1万字超。書籍を書く場合は5万字10万字なんて世界です。そこで今回は、最近動いた仕事についてまとめてみました。旅気分で読んでもらえたらうれしく思います。

食べてばかりなのは仕事のせい。

◆フリーペーパー『ファンファン福岡』

西日本新聞社発行のフリーペーパー『ファンファン福岡』で、「ちかたびグルメ」と「グルメ探検隊」の枠をレギュラーで担当させてもらっています。おかげさまで日々、私の栄養状態が大変潤っております。

沖縄のソウルフード「ポークたまごおにぎり」が、赤坂でも買えるようになりました。うれしい! 記事は10月29日号のファンファン福岡「グルメ探検隊」に掲載されました。

別の日には、国体道路沿いにある「ヤキニク・ラーメン フタバ」で昼から焼肉、そして9月から登場した豚骨ラーメンで締め。すっかり満腹です。掲載は11月12日号です。

そしてまたある日には、西新に新しくオープンした「カレーアパート ニュートキワ」へ。西新にある飲食テナントビル「B-dish 美食街」に行ったのは初めてでした。11月19日号でご紹介します。

ミーハーな仕事も好きです。

◆雑誌『GOETHE(ゲーテ)』

1年ほど担当させていただいた男性誌『GOETHE(ゲーテ)』の「啓印」コーナー。EXILEの黒木啓司さんが愛する福岡や九州の飲食店を訪ね、記事にするという楽しい企画です。10月に取材したお店、ヒントはこちら。1日昼夜1組だけの貸切レストランです。詳しくは11月25日発売の本誌にて。

◆東急ホテルズの会報誌『COMFORTS』

ゲーテ編集部さんとのつながりで制作に参加した東急ホテルズの会報誌『COMFORTS』が、11月1日に発行されました。巻頭特集「美食の福岡・糸島」とレストランページの取材・執筆を担当させていただきました。美食家・コラムニストの中村孝則さんとご一緒できたのはとてもすてきな経験でした(かっこよかった……)。ホテルの会員様へ発送されるほか、全国の東急ホテルズさんで読むことができます。

こちらの写真は、リニューアルオープンした「博多エクセルホテル東急」のレストラン「チャコールグリルケヤキ」の朝食ブッフェの一部。糸島華豚や野菜など、糸島産の食材が味わえます。おすすめは、シェフができたてを提供してくれるグリルコーナーです。卵好きな私は……オムレツ、スクランブルエッグ、目玉焼きのスペシャルセットを作ってもらいました。

◆『一風堂FAN BOOK』

11月1日、宝島社から発売された『一風堂FAN BOOK』の制作を、少しだけお手伝いさせていただきました。全体の構成監修と河原会長のインタビューページを担当しました。一風堂LOVERとしてインタビューが掲載されているコシノジュンコさんは、河原さんを「豪快で繊細」と表現されていました。これほど端的に本質を言葉にできるなんて、と記事を読んで数日経った今のその表現にはまいったなとしみじみしています。ファンブックはお得なクーポン付き。ぜひ手に取ってみてください。

ちなみに、10月16日は弊社チカラの創立記念日でした。その師匠というか、敬愛する「博多一風堂」もこの日が創業の日。大名本店で特別に提供されていた原点の味「零ZERO」を食べに行って聞きました。期間限定で1杯500円、替玉は無料。それでも替玉に至れない自分に衰えを感じながら……。「博多一風堂」36周年です。

来年の九博もスゴいんです。

◆九州国立博物館の広報誌『アジアージュ』

ここ数年、制作に携わっている九州国立博物館の広報誌『アジアージュ』の取材で太宰府へ。来年始まる特別展「最澄と天台宗のすべて」など、来年予定されている展覧会について一足先にお話を伺ってきました。この特別展、国宝=件重文=件がやってくる、過去最大級のスゴい規模です。

詳しくは、1月1日発行の『アジアージュ』63号をぜひ手に取ってみてください。写真は、文化交流展示室で開催中の特集展示『手わざ―琉球王国の文化―』より。12月5日(日)までは特別展『海幸山幸 祈りと恵みの風景』も開催中です。

八女提灯職人の伊藤さん、かっこいい。

◆媒体はまだヒミツ

ある媒体の取材で、200年以上の歴史がある「伊藤権次郎商店」へ。8代目の伊藤博紀さんを訪ねて工房に向かいました。飲み屋でしかお会いしたことのなかった伊藤さん。提灯に向かうと、やはり職人。目の色が変わり、空気が凛と張り詰めます。刷毛でのりを塗る音、和紙をカミソリで切る音。伊藤さんの手から生まれるすべての音がまるでひとつの音楽のようでした。

取材後、伊藤さんに連れて行ってもらった、通りを挟んだお店「cafe MITOTE(カフェ ミトテ)」。キャロットラペにメインのカレー、豪華なミニパフェがついて1,000円。インテリアやデザインもかわいくて、良いお店を教えてもらいました。

その日の夕方、取材で伺った櫛田神社。伊藤さんにご紹介いただいたおかげで、広報担当で権禰宜の高山さんにスムーズにお話を伺うことができました。地元の高校出身というパスポートもフル活用。すっかり意気投合し、後日伊藤さんを交えて一献というすばらしい出会いも。伊藤さんの提灯、自宅に欲しくなりました。

月に一度のコミュニティラジオ。

◆コミュニティラジオ天神『Deluxe Radio』

毎月第4金曜日15時から1時間、コミュニティラジオ天神『Deluxe Radio』にて、ちょこっと話す機会をいただいています。これは仕事というより遊び? パンクな西濵英彦さん(写真左)&ジャイヴな石原顕三郎さん(写真右)という大先輩に頼りっぱなしだったり、お二人の久留米話に置いていかれたりする、超絶自然体の1時間。

せめてもの償いとして、選曲には一応気を遣っています。二人のセレクトと少し違うベクトルで、女性ボーカルを多めに。前回はローズマリー・クルーニーの「The lady is a Tramp」。この日はタランティーノ監督の映画にインスパイアされたコンピから、コニー・フランシスの「Fallin’」。スタジオ動画の配信か、「TuneIn Radio(チューンイン ラジオ)」というアプリをダウンロードすればお聴きいただけます。

=====(以下、リンクです)=====

ファンファン福岡

ゲーテ

COMFORTS

博多 一風堂 FAN BOOK

九州国立博物館

伊藤権次郎商店
Instagram(@chochinkozo_8

コミュニティラジオ天神

Writer
安永 真由

ライター / ディレクター

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