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地味だけど 今年「読んで」「観て」良かった3選
by TamiShibata on 2021.12.27 Mon
クリスマスが終わった…
いよいよ年末へのカウントダウンがはじまりましたね。
今年はどんな年だっただろうか…
そう思い返すたび、評論家でもなんでもないのに
今年読んだもの、観たものを振り返る。
今年はそうだな…
全話無料!と広告で見かけることが多かった
「ザ・ファブル」を暇つぶし程度に読み始めたら
めちゃくちゃ面白くて、
課金の紐は厳し目の私が一気に課金して
読破したのが圧倒的な記憶に大きかったな
まぁ
こんな大ヒット作品のことは
さんざんTwitterやかまいったーTVでプロ達が紹介しているので
あえてオススメ!だよと先陣きって紹介できない
地味だけど圧倒的に良作品だった3選をご紹介しようかな
一般人のプロとして (これ、言ってみたかった)
「つつがない生活」INA
最近ヒットしている「自転車屋さんの高橋くん」などが
掲載中のWEB漫画サイト「トーチ」で連載されていた作品。
タイトル通り地方で暮らす、なんてことない若夫婦の日常を淡々と描く
“つげ義春”っぽさを漂わせる空気感だけどそれよりも優しく、
ほんのりした寂しさや現実がツンと香る…心にじわじわくる1冊です。
夫婦や登場人物たちの何気ない言葉の端々に込められた
いろんな感情が絡み合い、織りなす、生活感(リアルさ)の間(ま)は
うまく言語化できないからこそ
漫画でやっている価値があるなぁと打ちのめされました。
毎話読みすすめるたびに激しく共感と反省をしてしまい
感情が真っ赤な夕日の帰り道みたいになってしまいますw
これぞ地味だけど傑作!なオススメの作品です。
「急がなくてもよいことを」ひうち棚
幼い子供がいるので、育児漫画はよく読み、
TwitterやインスタなどのSNSでも
プロ・アマ関係なく沢山の方が投稿しているエピソードに
よく励まされている人間なのですが。(今年も何度助けられたか)
そんな中で、特に好きな1人がひうち棚さんで、
2009年から2021年まで、毎日少しずつ丁寧に描いてきた
随筆マンガ作品が一冊になって歓喜!でした。
子供の何気ない仕草や、家族の風景を描くのがとても上手く
あまりセリフがない断片的なシーンなんだけどなんだか泣けてきちゃう!
ここから実家の匂いがすんだけど!なんでっ!?となるくらい
1枚画(1コマ)で伝える画力が強い作品です。(技術というより切り取り方?描写力っていうのかな?)
まるで友達の家族アルバムをめくっているような感覚…
こんな風に、忘れたくない一瞬一瞬の子どもたちを、家族を、
日常を記録できたらなんて素敵なのだろうと毎回思います。
「ファウンダー~ハンバーガー帝国の秘密~」
最後は少し毛色が違うし
2021年作品じゃないけど地味に良かった映画。
あのマクドナルドのフランチャイズ化を成功させた実在のビジネスマン、
レイ・クロックの知られざる物語を描いた作品です。
街を歩けば、ゴールデンアーチの看板を見かけない日はないくらい、
我々の生活に浸透…いや侵食?w しているマクドナルドが、
こうやって事業拡大をしていった!という公式的に大丈夫なの?
という内容をスパイダーマンホームカミングの
悪役ヴァルチャーなどを演じるマイケル・キートンが
見事に冷淡なビジネスマンを演じきってます。
マクドナルド兄弟が経営する
革新的なハンバーガー店ができるまでのシステム開発秘話は、
とてもクリエイティブでワクワクするのですが…
それを実際に効率よく「メイクマネー」をするには、
切り捨てないといけないプライドや品質維持の信念などが
バッサバッサ斬られることになり、
最終的に乗っ取られる展開に…
そんなレイ・クロックを叩きたくなるのだけれど…
世界最大級のファーストフードチェーンを作り上げるには、
確かにレイ・クロックの執念があったからだなとも思える…
そんなクリエイティブとビジネスライクの
感情の間をいったりきたりする作品でした。
これでマックのこと嫌いになった!っていう
レビューが多かったけどマックは久々に食べるとやっぱり美味しいし
アマプラでファーストフードのごとく
サクッと観れるので夜ふかししちゃう年末にオススメですよ。
以上、僭越ながらオススメ作品を3つご紹介させてもらいました!
来年は活字をもっと読みたいな。