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魅力に触れる

魅力に触れる

by AnnaNakano on 2021.12.28 Tue

気がつけば12月になっていて、あっという間に2021年も終わろうとしています。
早すぎて本当に12ヵ月あったのか正直疑っているところです。
“月に1本は必ずコラムを書く”という自分でたてた目標も無事に達成できて安心しております。そして毎回冒頭にただひとりずっと自己紹介をしてきました。そろそろ名前覚えてもらえたでしょうか?
こんにちは、anna nakanoです。
いつかの記事の冒頭でおすすめしたブルーピリオドという漫画の影響で、あまり興味のなかった絵の世界に触れてみたくなり、福岡市美術館で開催されているゴッホ展に行ってきました。

土日祝日は混みあうということで、事前にチケットを購入し、時間も朝一番の9時30分に行ったのですが、クリスマスということもあってかかなりの列ができていました。恐るべしゴッホ。

会場にはクレラー=ミュラー美術館と、ゴッホ美術館が所蔵する選りすぐりのゴッホ作品52点ほか全72点が展示されています。

有名な作品から、え?これもゴッホ?と思うような作品もあり、画面越しに見てきた絵も、実際に見ると油絵の色を重ねてできるごつごつした感じや、独自の色使いを自分の目で直接見ることができるので、より深くゴッホの作品に触れられるような気がします。
また多くの作品に説明書きがあるので、描くまでの背景や歴史などを知ることができて面白かったです。

ゴッホ展に行くまでは正直ゴッホがどんな人間なのか知らなかったのですが、思った以上に情緒不安定で少し狂気がかった人でもあり、不安を抱えながらもそれでも多くの作品を描き産み出した努力家で強い人でもあったのかなとも思いました。当たり前ですが、彼も同じ人間でした。
今や世界中で大人気なゴッホですが、死後彼を有名にした立役者はゴッホの世界最大の個人収集家、ヘレーネ・クレラー=ミュラーのおかげでもありました。
彼女はゴッホの人と作品に魅了され、20年にわたって作品をコレクションし、公開することで画家の名を世に知らしめたのです。

私の写真もヘレーネのように誰かが大量に買って有名にしてほしいなとぼんやり思いながら、お土産にポストカードを数枚買って美術館を後にしました。

ゴッホの生涯に触れることで作品がさらに面白く、愛おしく見えるのでぜひ行ってみてはいかがでしょうか。


ゴッホ展
響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

会期:2021年12月23日(木)- 2022年2月13日(日)
場所:福岡市美術館
※休館日やチケットの購入は下記サイトよりご確認ください。
https://artne.jp/vangogh/


最後になりましたがコラムを書かせていただいて早くも1年が経ちました。
最初にこのツリード編集者・後藤さんにお話を頂いたとき、平凡に日々過ごしているだけの私に何が書けるのかと思いながらも、なんだか面白そうという気持ち半分、ライターという肩書のかっこよさに惹かれた気持ち半分で始めました。(軽いにもほどがある)

毎回つたない文章ではありましたが、来年はもっとうまく、そして沢山の方に少しでも楽しく有意義な情報を与えられるように精進していきます。もちろん写真のお仕事も!

1年間ありがとうございました。よいお年をお迎えください!

虎柄の知らない猫ちゃん。踏まれているのは私のリュック。(Nikon F3)

Writer
中野 安奈

フォトグラファー