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おとなだって行きたい #1  長崎阿蘭陀珈琲館(中央区平和)

おとなだって行きたい #1 長崎阿蘭陀珈琲館(中央区平和)

by TamiShibata on 2022.3.1 Tue

我が家は、平日フルで働いている夫婦なので
子どもたちもフルで幼稚園と保育園に行かせている。

そんなわけで
なるべく休日は子どもファースト。
公園、イオン、フードコート、ガチャガチャ…
子どもたちが喜びそうなことを一緒にして休日を過ごす。

が…
おとなだって平日頑張って働いている。
好きなことしてフラストレーション発散したい。

珈琲の香りが立ち上る ゆっくりとした喫茶店。
色とりどりの花や植物たちが並ぶボタニカルショップ。
好きなものをDigる古本屋や蚤の市 etc…。

「ごめんけど、今日この時間はお母ちゃんに付き合ってもらうで。」
みたいな時間があってもバチは当たるまい。
おとなだって行きたいとこはあるのだ。

日曜の昼下がり。
こんの寒い中、何もない原っぱで子どもたちと駆け回ったあと
夕飯までどうやって時間潰そうか〜と車に乗り込むと

すー…すー…

後部座席から…聞こえる” 寝息”。

   寝
   息
  !
\(^o^)/

…これは…月イチでくるかこないかの
「お茶(チャ)ンスなんじゃない!?」と
無言で顔を見合わせ、色めき立つ我ら夫婦。

こんな絶好のタイミングで寝てくれるのは奇跡!
この好機逸すべからず!!(法螺貝〜)

以前より気になっていた平和の老舗喫茶喫茶「長崎阿蘭陀珈琲館」へ行くことに。

子供連れはちょっと気が引けるのと、駐車場が狭そう…。
という理由でなかなか行けずだったのですが
実は10数台は停められる駐車場があってスムーズにイン。

木々の根が這ったレトロな洋館。

その堂々たる佇まいに憧れを抱くこと数年、ついに入店…!

カランコロカン…
金色のドアノブを引くと、
まるで長崎に来たかのような錯覚になる
高台からの景色は圧倒的シズル!

創業37年目になる長崎阿蘭陀珈琲館の店内は
外観から伺えるアンティーク調のインテリアや内装。
所々散りばめられた長崎・オランダの骨董品。

昭和ノスタルジーを感じるトイレのサインなど。

その空間すべてが33歳のツボすぎて、
席に通される前に「リピ確定ッ」と心の中でグッサイン。

柔らかな西日が差す広いテーブルに案内され
アンティークな椅子にドブンと深々と座るともう…腰上げたくない心地よさ。

思わず夫に「わたしは動きません✋」宣言

珈琲のいい香りとさりげなく流れるクラシックのBGMに耳を傾けると、
もうそこは長崎。間違いなく長崎なのです。

洋食を中心に長崎名物のちゃんぽんや皿うどんも人気だそうで、
お茶タイムには種類豊富なケーキたちに紛れ
カステラやゴマ団子などの飲茶メニューもあるのが◎

豊富なメニューを前になにを頼むかめちゃくちゃ悩んでる図。めちゃくちゃ迷っている。

時は15時。軽くお茶…という気持ちだったのだが
冬限定の「牡蠣ちゃんぽん(小)¥1,390」が目に入り…思わず注文。

(小)なので麺は少なめ。
濃厚な海鮮スープにほたてや牡蠣がゴロゴロっと入っていて満足度120%。

客層もご年配の方が多いので
これくらいの量が人気なのかもですね。
この時間でもちゃんぽんを食べてる人が多かったです。
(軽食感覚でちゃんぽんをたべる心意気も粋ッ!)

うっひょひょ〜〜

さて、デザートはもちろんカステラ。
ズッシリとしたカステラは
ほんのり卵の甘さを感じられる昔ながらの味。
ザラメが下に付いた好きなパターンのやつ。

カステラの圧倒的画力。

そこに冷え冷えのアイスコーヒーを流し込む。…う〜至福。

ガラスのシロップ入れも気泡がたくさんで、かわいい…

寝ている子を抱っこしながら
長崎をヒヤヒヤで堪能したのでした。

欲を言えば
子供を気にせずゆったりしたいけど
「ずっと続くわけではないし、このスリルをできるだけ堪能したいと思えるようになったわ」
と、夫婦らしい会話もつかの間。

子どもが起きたので、大好きなクリームソーダを注文。
(バニラビーンズが入っている!)
香り高いバニラアイスをおそらくシロップ割りした
濃厚な甘みのあるメロンソーダ。

がぶ飲みメロンとはレベチの美味さに
夢中になってストローを吸っておりました。

文字通り、がぶ飲みしている図。

そんな光景をみていると
母の故郷、佐世保商店街の玉屋に入って
ちょっとお高いレストランで
ひとり1つづつメロンソーダを飲ませてもらった思い出が蘇る。
「大人みたい〜」とキラキラときめいたなぁ、なんて
思い出した良い休日でした。

ご紹介できませんでしたが
なんといってもメニューが豊富。
この他にも洋食も美味しそう…。

後に合流した実父が食べたミックスグリル。

今度はレモンステーキかビーフシチュー…
う〜ん、カツサンドとカツカレーも気になるぜ!

という感じで名残惜しく
福岡にいながら長崎を感じることができる
最高の異空間をあとにしたのでした。

おしまい


長崎阿蘭陀珈琲館
住所:福岡市南区平和2-16-3[Map
TEL:092-521-5829
営業時間:11:00〜21:30 ※通常
定休日:無し