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寒いときに食べたくなるもの

寒いときに食べたくなるもの

by MayuYasunaga on 2023.1.27 Fri

2023年、からだを温めるごはん3選

1年中冷え性に悩んでいることもあり、「いかにして体を温めるか」はわたしのなかでは大きな問題。この冬は特に、例年以上に「寒い」と感じるようになり、年のせいかなと人知れず嘆いているところです。

足元が冷えるので、レッグウォーマーを使うようになりました。これ、あるだけで全然違う。足首を温めるだけで、足の先まで冷えにくくなるものなんですね。

アームウォーマーも買ってみたのですが、PCの操作や日常生活でつけたり脱いだりするのが面倒で、こちらはあまり活躍していません。

ダウンコートのフードは、飾りじゃなくて実用性が高いことを知りました。フードを被るとめちゃくちゃぬくい。さらに、ジップをあご下まで上げて完璧。

そうしていくら外側から寒さを防いでも、からだ自体はなかなか温まってくれない。「やっぱり内側から温めなければ!」と思い、自然とからだを温めるごはんを求める今日この頃です。


■「焼肉 豚舞」(福岡市・赤坂)の「スンドゥブチゲ」

近所に昨年オープンした韓国料理店「豚舞」。清川、博多駅前に次いで警固に移転してきたそうです。ランチはサムギョプサルやビビンパなど約10種類の定食が味わえて、どれも本場韓国の味。いつも近隣のお客さんでにぎわっています。

メニューは少しずつコンプリートして、残すところは「冷麺」2種類のみ。これまで食べたなかでも感動したのが「スンドゥブチゲ定食」でした。

魚介のだしがしっかりと効いていて、初めて食べたときは旨みの強さに驚きました。たくさんのお豆腐にアサリ、エビ、玉子、野菜。熱々で出てくるのもうれしいし、ボリュームもたっぷり。

おかず、チゲ。ごはん、チゲ。交互に味わいながらも、チゲの味が恋しくなって頻度が高め(笑)。魚介のコクがクセになってスプーンが止まらなくなるんです。適度な辛さもあり、最後まで熱いまま味わえるので、食べ終わる頃にはすっかりからだが温まります。

焼肉 豚舞
福岡市中央区赤坂3-13-34
Instagram @yakiniku_donmai


■新天町商店街「飛うめ」(福岡市・天神)の「とじそば」

温かいうどんやそばが食べたくなるのは、飲みすぎた翌日か、ランチの食べ頃を逃してしまった中途半端な時間帯か、とびきり寒いとき。頭に浮かぶのは「玉子とじ」のことばかりです。

新天町商店街の「飛うめ」は、上に挙げたどんな場合も受け入れてくれるホットスペース。注文すると5分とかからず料理がやってくるのも、老舗ならではのかっこよさを感じます。

「玉子とじ」好きとしていろんなお店で食べてきたなかでも、やっぱりここの「とじ」は最高。適度にとろみを残した玉子はだしの味がしっかりと感じられ、麺抜きで頼んでもいいかなと思うくらい食べごたえがあるんです。

「天とじ丼」のファンも多いと思いますが、「とじ」の魅力をシンプルに味わうなら、やはり「とじそば」を。丼物なら、玉子とのりが互いに良さを引き立て合う「玉子丼」がおすすめです。

飛うめ
福岡市中央区天神2-7-141


■「華風料理 一芳亭本店」(大阪難波)の「しゅうまい」

福岡ではあまり意識しない料理ですが、旅先で見つけたら食べたくなる「焼売」。横浜の「崎陽軒」も大好きですが、大阪・難波の「華風料理 一芳亭本店」で出会った「しゅうまい」は、わたしのこれまでの焼売の概念を揺るがすほどの衝撃でした。

日が暮れかけて寒さが増した夕方4時。ピークタイムが終わった頃を狙ってお店に入りました。夜の食事もあるので、ちょっと小腹を満たそうという思惑。まずは「しゅうまい」(1人前5個)と、レモンチューハイを注文しました

注文して1、2分で「しゅうまい」がやって来ました。せいろから出たばかりで、ほくほくと湯気を放っています。皮が薄焼き卵なのがここならではの特徴。さて、冷めないうちにいただきましょう。

箸でしゅうまいを口に運び、できたての熱を感じながら頬張る瞬間。ふわりとほどける餡にびっくり!

「ほどける」と言っても、バラバラになるわけではなく、みずみずしさを保ったまま、まるでわたがしみたいにふわふわで軽やか。豚ミンチに玉ねぎ、エビのやさしい味わいが広がります。あっという間に5個ぜんぶがなくなり、我慢しきれずもう1人前追加。

ちょっと小腹を満たすつもりが思わず2人前も食べてしまったけど、全然重たくないのが不思議。あともう10個は余裕でいけそうだったので、夜食用に15個入りをテイクアウト。寒いときに食べるしゅうまいが、こんなにいいものだなんて知りませんでした。

「華風料理 一芳亭本店
大阪市浪速区難波中2-6-22

Writer
安永 真由

ライター / ディレクター

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