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太宰府天満宮アートプログラム vol.11 田島美加 「Appear」

太宰府天満宮アートプログラム vol.11 田島美加 「Appear」

2022.5.13 Fri

2006年から展開している太宰府天満宮のアートプログラム第11回目として、ニューヨーク在住のアーティスト、田島美加(ミカ・タジマ)氏の個展が開催されます。

日本人の両親の元、アメリカで生まれ育った田島美加氏は、グローバルな視座から、これまで西洋と東洋の交錯、物質・エネルギー・人間の精神の遷移、変換などをテーマにして活動してきました。

2019年に太宰府を訪れたという彼女が、初めて知る神社と神道、そして、1100 余年の間、循環しながら歴史を繋いできた太宰府天満宮への考察を通し10点の新作を制作。今回境内には、蓄光性の顔料を使用したもので太陽光とブラックライトによってチャージされるエネルギーが循環するしくみにより、光に包まれた瞑想の彫刻が出現する立体作品《Echo》が常設されます。また宝物殿には、御本殿での祝詞を収録した音源をプログラミングによってパターン化し、ジャガード織機で織る《Negative Entropy》などの作品が展示されます。

境内を歩き、話し、長い時間の思索を経て彼女が辿り着いた、自然と人の精神のエネルギーの可視化を試みる作品の数々。海外で高い評価を受けるアーティスト田島美加氏による新感覚のアート作品との出会いが日本で初めてこの規模にて楽しめる貴重な機会となっています。

Art d’Ameublement (Karena Maihiva)
2021
182.9 x 137.2 cm

Art d’Ameublement (Karena Maihiva)
2021
182.9 x 137.2 cm

©︎Mika Tajima Courtesy of TARO NASU
Photo by Charles Benton


<田島美加プロフィール>

1975年ロサンゼルス生まれ。現在はニューヨークにて制作活動中。
彫刻、建築、音楽、パフォーマンスなど多様な要素を組み合わせた作品で知られる。
日本では2013年に森美術館(東京)の「六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト」展に参加、モダニズム建築の巨匠コルビュジエの作品を自身の作品と組み合わせたインスタレーションなどで高い評価を得る。2022 年5 月21 日から6 月18 日までTARO N ASU(東京)での個展「Spectral」開催が決定している。
その他の主要な参加展覧会に、2022 年「Hawai’i Triennial2022」(ホノルル美術館、ハワイ)、2019 年「岡山芸術交流2019:もし蛇が」(岡山)、2018 年「Programmed: Rules, Codes, and Choreographies in Art, 1965 ‒ 2018」(ホイットニー美術館、ニューヨーク)、2017 年「Touchless」(TARO NASU、東京)、2015年「Human Synth」(TARO NASU、東京)、2014 年「Negative Entropy」(Eleven Rivington、ニューヨーク)、2012 年「Pyramids and Pineapples」(アスペン美術館、アスペン)、「After the Martini Shot」(シアトル美術館、シアトル) 、2010年「The Double」(バス美術館、マイアミ)、2009年「Today is Not a Dress Rehearsal」 with Charles Atlas and New Humans(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ)など。


<太宰府天満宮アートプログラムとは?>

「文化の神様」である菅原道真公をご祭神としてお祀りしている太宰府天満宮は、人々が行き交い集う場としての「開放性」と、1,100年以上昔から変わらない天神信仰の場としての「固有性」という2つの性質を併せ持っています。この2つのキーワードをテーマに掲げ、
2006年より行っているのが「太宰府天満宮アートプログラム」です。さまざまな分野において第一線で活躍中のアーティストを招き、太宰府での取材や滞在を経て制作された作品の公開を全面的にサポートすると同時に、これらの作品を地域の財産として収蔵することで、文化活動を牽引していく役割を担っています。
太宰府天満宮ならではの「開放性」「固有性」と、それぞれのアーティストが持つそれらが重なり合うことで、アーティストの視点を通した新しい太宰府や太宰府天満宮の一面が映し出されます。これらは新たな文化や歴史として、ここ太宰府の地から世界へ、そして未来へ向けて発信されていきます。

太宰府天満宮アートプログラム vol.11 田島美加 「Appear」
開催日:5/15[日]- 10/10[月・祝]
※7/18・7/25・9/19・10/10 を除く月曜休館
開館時間:9:00~16:30(入館16:00まで)
観覧料:一般500、高大生200円、小中生100円
会場:太宰府天満宮宝物殿および境内
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
お問合せ先:092-922-8551(境内美術館)
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