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[満ちる午後3時]
chuさんの魚レシピ・いわしのオイル煮でオープンサンド
Edit_Mayo Goto / Text & Photo_ Ayumi chuganji
2022.9.27 Tue
とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。
近ごろ免疫力アップのために「おうちでは魚派」という人が増えました。それならばツリードでも「魚」をテーマにしてみようと、今回よりプチリニューアル。料理家の中願寺さん(通称・chuさん)に、旬を楽しむひと工夫ありの魚レシピを教えてもらいます。
大ぶりのいわしをまずはオイル煮に
秋らしくなってきました。気持ちのいい季節です。福岡って、なんとなしの居酒屋でもお魚がおいしかったりしますよね。とか言いつつ、今回使うのは大阪湾で獲れた大羽いわしなんですけど。いつも利用させていただいている福岡三越の「魚辰本店」さんで購入しました。ここはとにかくお得なセールがあっている夕方がねらい目。
-RECIPE-
いわしのオイル煮
まずは自家製の「いわしのオイル煮」の作り方をご紹介します。
<材料>(作りやすい分量)
いわし(15cm)…5、6尾
水…200ml
塩…16g
オリーブオイル…300ml程度
タイム…3枝
ローリエ…2枚
ブラックペッパー(ホール)…10粒
鷹の爪…3本
ニンニク…1片
<作り方>
①いわしの頭を切り落とし、腹を内臓ごと斜めに切って取り除く。流水でうろこや血をきれいに洗い流し、キッチンペーパーでやさしく水気をふき取る。ニンニクは薄切りにする。水と塩は混ぜ合わせ、食塩水を作る。
②バットに重ならないようにいわしを並べ、食塩水を注ぐ。いわしの身が全て浸るように表面をラップで覆う。1時間ほど漬け込み、キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取る。
③小さめの鍋を用意し、鍋底にタイムを2枝敷く。その上にいわしを重ならないように並べ、ニンニクとブラックペッパー、二つに折って種を取った鷹の爪を散らして、ローリエと残りのタイムをのせる。オリーブオイルをいわしの身が浸るくらいまで注ぐ。
④中火にかけ、小さな気泡が上がりはじめたら弱火にしてごくごく低温を保ちながら30分煮る。
⑤冷めたら保存容器にオイルごと移し替えて冷蔵庫で保存する。
出来立てをつまむのも、よく冷蔵庫で冷やして食べてもよし。1週間程度冷蔵庫で保存可能です。
ちょっとアレンジ!オープンサンドに
そして今回はこのいわしのオイル煮を使ってオープンサンドに。柔らか目のフランスパンに、たっぷりのディジョンマスタードとマヨネーズにディルをトッピングしました。ディジョンマスタードの酸味とディルの爽やかな香りといわしのオイル煮がよく合います。家でまったりのんびりお酒と一緒に楽しむのもいいですが、この季節はサンドイッチにしてピクニックなんかもおすすめですね。
いわしを煮たオイルは、捨てずに炒め物やソースやドレッシング作りに使えます。お魚の料理ってハードルが高い感じがしますが、今回のも「頭と腹をとってください。」とお魚屋さんにお願いすれば下処理いらず。ゴミも減って手間も減って一石二鳥です。
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家
旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
Instagram(@aka_chu_0824)