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FUKUOKA / JAPAN

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chuさんの魚レシピ・緑茶ぶりしゃぶ

[満ちる午後3時]

chuさんの魚レシピ・緑茶ぶりしゃぶ

Edit_Mayo Goto / Text & Photo_ Ayumi chuganji

2022.12.30 Fri

とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介。料理家の中願寺さん(通称・chuさん)に、旬を楽しむひと工夫ありの魚レシピを教えてもらいます。

正月らしく、冬らしく。縁起物のぶりをメインに

ああ~、寒い、寒い。
戦闘力、激下がりな今日この頃です。

今回は、カラダの中から温まろうと思いまして、お正月によく食べられる「ぶり」を使います。出世魚ということで縁起がいいのはもちろん、この時期はとても脂がのっています。

そういえば、「嫁ぶり」って知っていますか?
私も結構大人になって知ったのですが、結婚した年の年末に嫁側の実家に婿側の実家からぶりを丸々一本贈る、主に博多、北九州を中心とした風習なのだとか。
嫁っぷりがいい 、~っぷり……ぶり……って語呂合わせかいっ!という話ですけど、 「いいお嫁さんをいただきました。ありがとうございます。」という感謝が込められているそうですよ。これ、お互いの家がこの風習を知らないと、ちょっとややこしいことに発展しそうな風習ですよね。


-RECIPE-

緑茶ぶりしゃぶ

<材料>(2人分)

ぶり刺身…240g
緑茶(粉末)…小さじ1/2
白ねぎ…1本
豆苗…2/3束
しいたけ…2個
れんこん…100g
大根(薬味用)…適量
そうめん…2束
ポン酢…適量
柚子こしょう…少々

<作り方>

① 白ねぎは斜め薄切りにする。豆苗は根元を切る。しいたけは石づきを取って1/4に切る。レンコンは薄切りにして、さっと水にさらす。薬味用の大根はすりおろす。
② 鍋に1000mlの水を入れ沸騰させる。弱火にして少し温度を落とし、緑茶(粉末)を加える。
※お茶パックを使う場合は沸騰後に弱火にして5分、じっくり煮出す。
③ そうめんは固めにゆでて、冷水でよく洗いぬめりをとる。
④ 具材を入れ、ポン酢に大根、お好みで柚子胡椒を加えつけながらいただく。
⑤ そうめんは鍋に入れ、温めて〆に。


緑茶でさっぱり、パクパク食べられるお鍋に!

刺身で食べられるぶりを緑茶にさっとくぐらせると、ぶり特有の臭みも、脂も程よく落ちてさっぱりと食べられます。お茶は濃すぎるよりもいつも飲んでいるくらいの濃さ、もしくは少し薄めが目安です。
野菜は冷蔵庫にあるものなんでも大丈夫ですが、今回はさっと火が入るものにしています。

今回、お茶は有機栽培の「うきはの山茶」を。一番茶を粉末にしたものでさっと溶けて使いやすく、出がらしがないのもうれしいところ。ここのほうじ茶もお気に入りです。

そういえばこの前、急須でお茶を入れたことがないという話を20代前半の子から聞き、ひっくり返るかと思いましたが、今回私が紹介したのも、粉末とティーパック。時代の流れ……ですかね。

<h6><span>レシピを教えてくれたのはこの方</span>中願寺 あゆみ / 料理家</h6>
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家

旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
Instagram(@aka_chu_0824)