［満ちる午後3時］

#7 花の香 低精白 九拾×タイ風焼きナスサラダ

Edit_Mayo Goto / Text_Eto Katagiri / Photo_Yuki Katsumura

2021.6.26 Sat

とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.7〜9でお届けするのは、日本酒と料理の“ペアリング”。華やかな香りの大吟醸、すっきりとした本醸造、熟成された古酒など、味も香りもバラエティに富んだ日本酒は、ペアリングの楽しさも無限大。飲む温度によっても味わいが変わり、ジャンルを問わず幅広い料理と組み合わせることができます。明るいうちから日本酒なんて、なかなか贅沢ですよね。1週間頑張ったご褒美に、ちょっぴり粋な午後を楽しんでみませんか？

エスニックな風味にマッチする凝縮された旨味

今回のペアリングは、焼きナスを使ったタイ風サラダと、ジューシーな味わいの花の香 低精白 九拾。ナンプラーやパクチーなどのエスニックな風味と、花の香の繊細ながらもしっかりとした旨味が絶妙にマッチ。キレのある飲み口で酸味の効いたサラダに寄り添い、ナスの甘さを引き立てながらすっきりと引き締めてくれます。

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-SAKE-

花の香 低精白 九拾

今回のメインである花の香 低精白 九拾（720ml ¥1,367）は、 “和水テロワール”を推進する「花の香酒造」が、熊本県和水町で収穫された原料米のみを使用し、土地の個性を表現しようと挑戦した一本です。その名の通り90％精米の低精白醸造。バナナ、メロンといった果実香に、米粒を感じるような繊細ながらも凝縮感のある旨味がしっかりと伝わります。複雑味がありつつも全体的に穏やかで、自然な味わいが魅力です。

旭菊 大地 純米吟醸

全国にファンの多い福岡・筑後の銘酒、旭菊 大地（720ml ¥2,090）もおすすめ。無農薬の山田錦を使用した純米吟醸酒で、熟練の杜氏の技と自然の恵みが融合した米本来の自然な旨味が感じられ、ボリューム感はありながら繊細で綺麗。複雑な味の料理にもよく合います。冷たい状態では旨味と酸のバランスがとれた透明感のある味わいで、温めるとコクのある滑らかな味わいに変化。午後はキリッと冷酒で、夜は燗酒で楽しむのも◎。

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-FOOD-

タイ風焼きナスサラダ

豚肉をソースにした食べ応えのある主菜サラダ。トロトロで香ばしい焼きナスと、ナンプラー香るタイ風の味付けが相性抜群です。最後に薬味を散らすことでさらにエスニック感アップ。いつもとひと味違ったナスの楽しみ方ができます。

＜材料＞（2〜3人分）

ナス…2本
豚バラ薄切り肉…100g
ニンニク (みじん切り)…小さじ１
水…大さじ４
☆オイスターソース…小さじ１
☆コンソメ…小さじ１
☆ナンプラー…小さじ１
紫玉ねぎ…1/6個
ミントやパクチー…少々
ライム…お好みで

＜作り方＞

① ナスのガクの下の部分に浅く1周切り込みを入れ、魚焼きグリルなどでやわらかくなるまで焼いて皮をむく。豚バラ肉は細かく切り、紫玉ねぎはみじん切りにして水にさらす。
② 小さめのフライパンにサラダ油を引き、みじん切りにしたニンニクを入れて香りが出てきたら中火以下にし、豚肉と水を加えて肉がふっくらするように炒め煮にする。
③ ある程度火が通ったら、☆で味をつける。
④ 盛り付けた焼きナスの上から③を汁ごとかけて、紫玉ねぎのみじん切り、ミントやパクチーを散らす。お好みでライムを絞れば完成。