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FUKUOKA / JAPAN

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#8 田中六五×豚しゃぶの薬味まみれサラダ

[満ちる午後3時]

#8 田中六五×豚しゃぶの薬味まみれサラダ

Edit_Mayo Goto / Text_Eto Katagiri / Photo_Yuki Katsumura

2021.7.23 Fri

とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.7〜9でお届けするのは、日本酒と料理の“ペアリング”。華やかな香りの大吟醸、すっきりとした本醸造、熟成された古酒など、味も香りもバラエティに富んだ日本酒は、ペアリングの楽しさも無限大。飲む温度によっても味わいが変わり、ジャンルを問わず幅広い料理と組み合わせることができます。明るいうちから日本酒なんて、なかなか贅沢ですよね。1週間頑張ったご褒美に、ちょっぴり粋な午後を楽しんでみませんか?

薬味をさらに美味しくするほのかな酸味

今回のペアリングは、薬味がたっぷりのった豚しゃぶサラダと、軽やかな飲み口の田中六五。田中六五は食の宝庫・糸島の酒らしく、幅広い料理に合うので食中酒にぴったりです。米の旨味が豚肉のまろやかなコクを引き立て、ほのかな酸味がカイワレ大根やミョウガの辛味、苦味と調和。爽やかな香りも薬味の風味によく合います。


-SAKE-

花の香 低精白 九拾

今回のメインである田中六五(720ml ¥1,584)は、福岡・糸島の酒蔵「白糸酒造」を代表する銘柄で、酒米には糸島産の山田錦のみを使用し、65%精米で仕上げられた純米酒です。ほんのり酸味があり、ぶどうを思わせる爽やかな香りと、段々と増す旨味が魅力。銘柄名にもなっている“田中”は8代目蔵元の性であり、“田んぼの中にある酒蔵で醸された”という意味もあります。山海どちらの食材にも合う万能さで、気取らず毎日飲みたくなる1本です。

KURAMOTO

もう一つのおすすめは、新時代の幕開けを予感させる革新的な日本酒、KURAMOTO(720ml ¥2,750)。白ワインに使われるソーヴィニヨン・ブランの代表的なアロマ成分(4MMP)を多く含んだ日本酒で、マスカット、ライチ、グレープフルーツを融合したような青々とした香りが特徴です。爽やかな酸味とみずみずしい甘味が口の中に広がりながらも、後口のキレは抜群。軽やかなテイストで夏の料理によく合います。


-FOOD-

豚しゃぶの薬味まみれサラダ

薬味のアクセントが楽しい夏のおつまみサラダ。数種類の薬味とザーサイを組み合わせることで、食感と風味に奥行きが生まれます。さっぱりヘルシーな豚しゃぶは夏バテ中でもペロリと食べられ、食欲のない日も元気をチャージできます。

<材料>(2〜3人分)

しゃぶしゃぶ用薄切り豚肉…150g
水…600ml
塩…小さじ1
酒…大さじ1
ザーサイ…30g
カイワレ大根…1/2パック
青じそ…4枚
ミョウガ…2本
小ネギ…2本
白ネギ…10cm
ごま油…少々
ごま…少々
ポン酢or醤油…ほんの少し

<作り方>

① カイワレ大根は2cmの長さに切る。青じそは端から丸めて千切り、ミョウガと白ネギは薄く輪切り、小ネギは小口切りにする。全てを合わせて氷水に入れ、シャキッとさせたらザルにあげ、キッチンペーパーでしっかりと水気を取り除く。ザーサイは細かく刻み、豚肉は1枚ずつ開いておく。
② 水に塩と酒を入れて沸騰したら火を止め、豚肉を1枚ずつ鍋に入れて余熱で火を通す(湯温が下がってきたら再度沸騰させ、これを繰り返す)。茹でた豚肉をバットにあげて粗熱を取る。※豚肉が固くなるのを防ぐための工程です。水にさらしたり、氷水に取ったりしなくて大丈夫です。
③ ②を皿に盛り、ボウルに薬味とザーサイ、ごま油を混ぜ合わせ、上からたっぷりのせてごまを散らす。味が足りなければ、醤油やポン酢をほんの少し垂らす。

今回紹介した日本酒が買えるお店

住吉酒販 博多本店
福岡市博多区住吉3-8-27
TEL:092-281-3815
営業時間:9:30〜18:30
店休日:日曜
https://sumiyoshi-sake.jp/

<h6><span>レシピを教えてくれたのはこの方</span>中願寺 あゆみ / 料理家</h6>
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家

旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
Instagram(@aka_chu_0824)