［満ちる午後3時］

#14 パンパネオ アイレン アンセストラル×タイ風エビトースト

Edit_Mayo Goto / Text_Eto Katagiri / Photo_Yuki Katsumura

2022.3.3 Thu

とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.14でお届けするのは、フィンガーフードと自然派ワインの“ペアリング”。なかなか外出できない今、お花見もおうちで楽しんでみては？桜に合う華やかなワインと手軽なおつまみを用意して、ちょっとだけ贅沢な春気分を味わいましょう。

ジューシーなエビの旨味に絡む酸味と甘味

今回のペアリングは、カリッと揚がった香ばしいエビトーストと、軽く華やかな口当たりの自然派ワイン。ナンプラーが効いたタイ風の味わいと、ワインの爽やかな果実味が絶妙にマッチ。揚げ物の後味をさっぱりとまとめてくれるので、罪悪感なくどんどん食べ進められます。

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-WINE-

パンパネオ アイレン アンセストラル

今回のメインは、スペイン・マドリードのケロ村にワイナリーを持つエセンシア・ルラルが手がけるパンパネオ アイレン アンセストラル（￥2,103）。土着品種のアイレンを使用したすっきり辛口の微発泡で、フレッシュな酸味と華やかな香りが広がります。レモンやリンゴ、洋梨などの果実味が感じられ、魚介やエスニック風味の料理によく合います。

ヴァゼン 2020

フランス・アルザス地方のヴァゼン2020（￥2,933）もおすすめ。「テロワールは品種を凌駕する」という信念のもと、土地の個性が強く出るビオディナミ農法を選択。アッサンブラージュ（混ぜ合わせ）により区画ごとに醸造されています。糖と酸のバランスが素晴らしく、桃やプラムのようなフルーティーな風味が特徴。揚げ物との相性も抜群です。

ヴェルシュニー 2020

もう1本のおすすめは、フランボワーズやクランベリーなどの果実味が豊かなフランス・ロワール地方のヴェルシュニー 2020（￥3,199）。みずみずしいダシのような旨味も感じられ、柔らかな酸と上品なタンニンが味の骨格を支えます。適度な飲みごたえがあり、肉や魚介などのしっかりした風味に寄り添いながら、主役級の存在感も出せる1本です。

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-FOOD-

タイ風エビトースト

一口サイズのエビトーストは、ホームパーティーなどの持ち寄りメニューとしても◎。豚ミンチを混ぜ合わせることで旨味が増し、赤ワインにも白ワインにも合う万能おつまみに。マイルドな味わいの自家製スイートチリソースをたっぷりめにつけるのがおすすめです。

＜材料＞（厚さ0.5cm×1cm×8cm角20本分）

フランスパン（細） …10切れ
むきエビ…50g
豚ミンチ…40g
玉ねぎ…1/8個
A片栗粉…小さじ1/2
Aナンプラー…小さじ1/2
A砂糖…小さじ…1/2
A白胡椒…少々
白ごま…適量
揚げ油…少々

-スイートチリソース-
きび砂糖…大さじ4
酢…大さじ4
ナンプラー…小さじ1
鷹の爪…1本

＜作り方＞

① まずエビトーストを作る。フランスパンは薄めに切り、たまねぎは細かいみじん切りにする。エビは包丁で叩き、少し食感が残る程度にミンチにする。
② ①と豚ミンチ、Aを混ぜ合わせる。
③ ②をスプーンですくいパンに塗り、白ごまをつけて中温（170度）でペースト側から揚げる。
④ 次にスイートチリソースを作る。鷹の爪は半分に折って種を出し、ぬるま湯でふやかす。
⑤ 鍋に酢ときび砂糖を入れ、半量になるまで煮詰める。
⑥ 火からおろし、ナンプラーと④を刻んで混ぜ合わせる。
⑦ 出来上がったスイートチリソースを適量添えて完成。