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[満ちる午後3時]
#15 ランボーン オリジナル×ホタテとライムのオイルマリネ
Edit_Mayo Goto / Text_Eto Katagiri / Photo_Yuki Katsumura
2022.4.22 Fri
とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.15、16でお届けするのは、旬の食材とシードルの“ペアリング”。ワインよりも気軽に楽しめるシードルは、軽やかでみずみずしく、幅広いジャンルの料理と合わせることができます。初夏の風を感じながら、リンゴの甘い香りにうっとり、ほろ酔い。この季節にしか味わえない、とっておきの午後を過ごしてみませんか?
ホタテの甘味を引き立てるフルーティーな飲み口
今回のペアリングは、肉厚のホタテを使ったオイルマリネと、白ワインのように芳醇なシードル。まろやかな甘味が口の中で溶け合う瞬間はまさに至福。フルーティーなリンゴの風味がホタテの味わいを引き立てながら、ブラックペッパーとライムが全体をキリッと引き締めてくれます。
-CIDER-
ランボーン オリジナル
今回のメインは、無農薬リンゴのストレート果汁のみを贅沢に使用したルクセンブルクのランボーン オリジナル(アルコール度数5.8%)。荒廃した果樹園の木々を1本ずつ再生して育てたリンゴを使い、売上の一部は果樹の保全や新たな植樹に充てられています。ソーヴィニヨン・ブランの白ワインを思わせる爽やかでフルーティーな味わいが特徴で、魚介を使った料理はもちろん、フライドポテトなどの揚げ物にも合います。
シドルカ ナトゥラル
スペインのシドルカ ナトゥラル(アルコール度数5.5%)もおすすめ。カンタブリアの肥沃な大地で育まれたリンゴのストレート果汁のみを使い、砂糖は一切加えません。まろやかでバランスの取れた酸味は、リンゴ酸を乳酸に変化させるマロラクティック発酵によるもの。リンゴ本来の甘さとともに、飲みごたえのある独特な風味が広がります。冷菜から重めのメインまで、ワインの代わりとしてさまざまな料理に寄り添います。
アッピー ポワール
もう1本のおすすめは、フランスのアッピー ポワール(アルコール度数4.1%)。砂糖・着色料・水を一切使用せず、フランス産洋ナシのストレート果汁で造られています。洋ナシそのものを感じるみずみずしい甘さと、微炭酸を含んだ爽やかな飲み口が特徴。クセがなくナチュラルで、繊細な味わいの料理によく合います。アルコール度数が控えめなので、強いお酒が苦手な方でも楽しめる1本です。
-FOOD-
ホタテとライムのオイルマリネ
素材が持つ旨味を生かすため、マリネ液はごくシンプルに。ホタテはさっと湯引きすることで、生の状態で漬け込むよりも臭みも少なく、甘味が増します。付け合せの野菜のザクザク感と、ねっとりとしたホタテのコントラストもたまりません。ライムはたっぷり絞るのが◎。
<材料>(2人分)
ホタテ貝柱…5個(120g)
塩…少々
ブラックペッパー…少々
オリーブオイル…大さじ4
ライム…1/4個
きゅうり…1/2本
レッドオニオン…1/4個
<作り方>
① ホタテは食べやすくするため、厚みを半分に切る。小鍋に湯を沸かし、氷水を準備する。
② 湯が沸いたらホタテを入れて湯引きし、すぐに冷水で締める。
③ ②の水分をペーパーでよく拭き取り、塩を振る(重量の1%目安)。
④ ジッパー付き袋に、③、ブラックペッパー、オリーブオイルを入れ、冷蔵庫で半日以上置く。※3日くらい漬け込んだものも美味しいのでおすすめ
⑤ 付け合わせのきゅうりは半分に切ってティースプーンで種を取り、斜めに薄切りにして塩もみする。ライムは好きな形に切り、レッドオニオンは薄切りにして水にさらす。
⑥ きゅうりは水気を絞り、レッドオニオンは水をしっかり切って、ホタテと器に盛る。漬け込んでいたオリーブオイルをホタテにかけ、ブラックペッパーを振り、ライムを添えて絞りながらいただく。
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家
旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
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