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FUKUOKA / JAPAN

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#16 ルウェット アップル×空豆のゴルゴンゾーラパスタ

[満ちる午後3時]

#16 ルウェット アップル×空豆のゴルゴンゾーラパスタ

Edit_ Mayo Goto / Text_ Eto Katagiri / Photo_ Yuki Katsumura

2022.5.17 Tue

とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.15、16でお届けするのは、旬の食材とシードルの“ペアリング”。ワインよりも気軽に楽しめるシードルは、軽やかでみずみずしく、幅広いジャンルの料理と合わせることができます。初夏の風を感じながら、リンゴの甘い香りにうっとり、ほろ酔い。この季節にしか味わえない、とっておきの午後を過ごしてみませんか?

濃厚な風味を生かす甘味と酸味のバランス

今回のペアリングは、旬の空豆をたっぷり使ったゴルゴンゾーラパスタと、すっきりとした味わいのシードル。シードルの持つ程よい酸味が生クリームのコクにマッチし、ゴルゴンゾーラチーズと空豆の個性を爽やかにまとめてくれます。


-CIDER-

ルウェット アップル

今回のメインは、ベルギー王室御用達にも認定されたルウェット アップル(アルコール度数4.5%)。新鮮なジョナゴールド種のストレート果汁のみを贅沢に使用し、シードルでは珍しくシャンパン酵母を用いて造られています。甘味と酸味のバランスが取れた味わいが特徴で、コクのある料理と好相性。ベルギーで人気の飲み方“Over Ice(氷と一緒に)”でいただくのがおすすめです。

シドルカ ドゥルセ

スペイン北部・カンタブリア州を代表するブランドのシドルカ ドゥルセ(アルコール度数5.5%)もおすすめ。“ドゥルセ”とは、スペイン語で“甘いもの”を意味し、その名の通り甘味の強いリンゴのストレート果汁を使用しています。甘さの中にしっかりとした果実味と存在感があり、チーズを使った料理や食後のデザートにもよく合う1本です。

アッピー ブリュット

もう1本のおすすめは、フランスを代表するクラフトシードルのアッピー ブリュット(アルコール度数4.7%)。シードルには珍しくリンゴと洋ナシの果汁をブレンドして造られており、砂糖・着色料・水は一切使用していません。フルーティーながら甘さ控えめで飲みやすく、鶏肉や白身魚、チーズと合わせることで、より一層味わいが引き立ちます。


-FOOD-

空豆のゴルゴンゾーラパスタ

ほのかに甘く独特な風味の空豆は、個性の強いゴルゴンゾーラチーズと相性抜群。チーズの銘柄によっては塩気が強い場合もあるため、チーズを少しずつ加えて様子を見てください。ショートパスタはほっくりとした空豆の粒感に合うよう、貝殻の形をしたコンキリエを選ぶと◎。ソースをしっかり絡めてモグモグほおばりたい一皿です。

<材料>(2人分)

コンキリエ・ペンネなどのショートパスタ…60g
空豆…15~20粒
A生クリーム…100ml
Aゴルゴンゾーラチーズ…25g
塩…10g
ブラックペッパー…少々
グラナパダーノチーズ(あれば)…適量

<作り方>

① 1リットルの湯を沸かし、塩を入れてショートパスタを好みの固さに茹でる。茹でている間に、空豆は房から出して薄皮をむく。パスタの鍋に一緒に入れて1分程度茹で、穴杓子ですくい取っておく。
② 小鍋にAを入れて弱火にかける。生クリームを煮立たせないようにしながらチーズを溶かし、茹でたパスタと空豆を加えて絡ませる。パスタの茹で汁を加えてとろみを調整する(大さじ1目安)。
③ 皿に盛り、ブラックペッパーとグラナパダーノチーズをすりおろす。

<h6><span>レシピを教えてくれたのはこの方</span>中願寺 あゆみ / 料理家</h6>
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家

旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
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