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FUKUOKA / JAPAN

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#4 千束のぬか漬け

[今月の偏愛モノ]

#4 千束のぬか漬け

Text Mayo Goto

2021.2.25 Thu

T.READ編集部が今月気になったものや好きなものを、独断と偏見たっぷりにノンジャンルでお届け。

こんなご時世だからか、体にいいものばかりが目にとまります。今回は、何百年も前から継承されてきたぬか床から作られるぬか漬けです。

そもそも「千束」のぬか床は、江戸初期(1632年頃)に豊前・小倉藩主の小笠原忠政公が前任地である信州・松本から“保存食の妙法”として伝えたものが始まり。小倉の旧家では嫁入り道具として代々受け継がれてきたということで、当初、料理研究家だった福永壽枝さんがもっとこのぬか床の素晴らしさを伝えたいと活動した後、娘である下田敏子さんに引き継いだことから、ぬか床の店「千束」が誕生しました。

「千束」の店内では昼のみ、定食(ぬかみそ煮+日替わりのぬか漬けと小鉢+みそ汁+ご飯)を楽しめます。私も初めてであったその味に感動して「千束」のファンに。ぬか漬けは果物のように爽やかな酸味と甘みが絶品。ぬかみそ煮のサバは、骨まで食べられる柔らかさで青魚のクセがまったくなく、冷えたままでも驚くほど美味しいです。

熟成されたぬか床には10億単位の乳酸菌が含まれているそう。家族の健康が気になる今こそ、おかずのもう一品におすすめです!

ぬか漬け¥540、ぬかみそ煮2人分(サバ・豚肉2切れ入り)各¥864

いつまで経っても色褪せない母の味がつまった店主のお母様による本。
おばあちゃんの料理(書籍)¥660

今回紹介したお店ぬか床の店 千束

福岡市中央区高砂2-9-5 [Map
TEL:092-522-6565
http://nuka-chizuka.com/
※価格は取材当時のものです。現在の価格表示と異なる場合があります。