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FUKUOKA / JAPAN

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#6 工藝風向の硝子

[今月の偏愛モノ]

#6 工藝風向の硝子

Text:Mayo Goto

2021.5.18 Tue

T.READ編集部が今月気になったものや好きなものを、独断と偏見たっぷりにノンジャンルでお届け。

現在、護国神社すぐそばの「工藝風向」で企画展『石川昌浩の硝子』が開催中です(〜5/23)。「工藝風向」で扱っているお酒のための器がテーマとなっており、お酒の生まれた土地の個性を感じながら、作家が吹いた硝子の一つひとつを楽しめる会となっています。通常、厳選数での取扱いである石川さんの作品ですが、企画展では日ごろ見られない限定色やデザインが揃います。今回は、一気に暑くなってしまった今でさえもご機嫌になるようなラムネ色の硝子がお目見え。迷わず持ち帰った私は、帰宅後窓際でしばしその佇まいを鑑賞しました。

おすすめは“旅箱”と名付けられた作品。「くらしの友を旅の友へ」をコンセプトに、器・布・容れ物がひとつとなった携帯用アイテムです。非日常である旅先であってもいつもの器に移し替えることで、慣れ親しんだいつもの空間となる作者の提案だそう。ちなみに、容れ物の缶は作家オリジナルによるコーヒー缶で、ブリキ板を曲げて溶接する昔ながらの手作業により作られた味わい深い一品です。普段は珈琲豆入れに使えます。石川昌浩の旅箱 ¥7,920

否応なく訪れたおうち時間ですが、工藝風向さんのインスタグラムにアップされる、気取らないけどあたたかみに溢れている食事風景を見ることで、料理をすることも面白くなっています。お気に入りの器があれば、多少きちんとできていない日でも自分を肯定できる――毎日の生活をほんの少し楽にするヒントを見つけられた気がします。
https://www.instagram.com/foucault/

去年手にしたモカ色の器。一年毎にちょっとずつ買い足していけたら。

今回紹介したお店工藝風向

福岡市中央区赤坂2-6-27 [Map
TEL:092-716-5173
https://foucault.tumblr.com/
※価格は取材当時のものです。現在の価格表示と異なる場合があります。