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FUKUOKA / JAPAN

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#9 鶯印のどぶろく×ハーブ香るスペアリブグリル

[満ちる午後3時]

#9 鶯印のどぶろく×ハーブ香るスペアリブグリル

Edit_Mayo Goto / Text_Eto Katagiri / Photo_Yuki Katsumura

2021.8.25 Wed

とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.7〜9でお届けするのは、日本酒と料理の“ペアリング”。華やかな香りの大吟醸、すっきりとした本醸造、熟成された古酒など、味も香りもバラエティに富んだ日本酒は、ペアリングの楽しさも無限大。飲む温度によっても味わいが変わり、ジャンルを問わず幅広い料理と組み合わせることができます。明るいうちから日本酒なんて、なかなか贅沢ですよね。1週間頑張ったご褒美に、ちょっぴり粋な午後を楽しんでみませんか?

ハーブの香りに寄り添う爽やかな甘酸っぱさ

今回のペアリングは、ハーブが効いたスペアリブグリルと、爽やかな味わいの鶯印のどぶろく。乳酸菌由来の甘酸っぱさが、レモングラスなどのハーブや生姜の風味と相性抜群。こっくりとした口当たりも香ばしく焼き上げた豚肉によく合い、脂の甘みをより引き立てます。


-SAKE-

鶯印のどぶろく

どぶろく、にごり酒は秋の季語。今回のメインである鶯印のどぶろく(720ml ¥1,402)は、女性を中心にファンの多い福岡の日本酒・庭のうぐいすを生み出す蔵元が、古式製法にこだわり、発酵したもろみをそのまま瓶詰めしたお酒です。天然の乳酸菌がたっぷりと入った味わいは甘酸っぱく爽やかで、季節限定のピンクバージョンは赤色酵母を使用し、いちごを食べた時のような甘味と酸味を思わせる風味が特徴です。秋へと少しずつ表情を変える晩夏の午後、季節のうつろいとともに楽しみたい1本です。

松の司 Azolla 50

もう一つのおすすめは、無農薬・無化学肥料で栽培された地元竜王町産の山田錦のみを使用した滋賀の銘酒・松の司(720ml ¥2,640)。銘柄名にもなっている“Azolla”は、無農薬田でよく育つ浮き草のアカウキクサを意味し、原料米の育った自然を表しています。上品で奥深く、洗練された味わいは、美しさすら感じてしまうほど。清らかな香りとミネラル感のある口当たりで、食べ応えのある肉料理にもよく合います。週末の昼下がりに、大人な時間をゆっくりと過ごすお酒としておすすめです。


-FOOD-

ハーブ香るスペアリブグリル

レモングラスと生姜の爽やかな風味がアクセントになったスペアリブグリル。少し甘めのタレに漬け込むことで、豚肉のジューシーな美味しさがより引き立ちます。レモンをキュッと絞って、ワイルドに手づかみでかぶりつきたい一品です。

<材料>(2〜3人分)

豚スペアリブ…500g
醤油…大さじ1
オイスターソース…大さじ1
砂糖…小さじ1
白コショウ…小さじ1/4
サラダ油…大さじ1
レモングラス…10cm程度(乾燥の場合は小さじ1程度)
ニンニク…2カケ
生姜…1カケ
パクチーの根…1本(あれば)
レモン…お好みで

<作り方>

① レモングラスの根元部分を麺棒などで叩き、香りを出す。ニンニクは潰し、パクチーの根があれば同じく潰す。生姜はスライスする。
② ポリ袋に材料を全て入れて揉み込み、空気を抜いて常温で30分~程度漬け込む。
③ 魚焼きグリルでじっくり焼く。(焦げやすいので注意)
※長時間漬け込む場合は冷蔵庫で。焼く前に肉を常温に戻して焼くと失敗が少ないです。
④ 皿に盛り、レモン、葉物などの好きな野菜をあしらう。

今回紹介した日本酒が買えるお店

住吉酒販 博多本店
福岡市博多区住吉3-8-27
TEL:092-281-3815
営業時間:9:30〜18:30
店休日:日曜
https://sumiyoshi-sake.jp/

<h6><span>レシピを教えてくれたのはこの方</span>中願寺 あゆみ / 料理家</h6>
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家

旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
Instagram(@aka_chu_0824)