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[満ちる午後3時]
#11 杜の蔵 カラクチサムライ×新生姜とちりめんじゃこの炊き込みご飯
Edit_Mayo Goto / Text_Eto Katagiri / Photo_Yuki Katsumura
2021.10.13 Wed
とくに予定はないけれど、まったりぼんやり、なんとなく満ち足りた休日の午後3時。そんなおうち時間をもっと濃密にするヒントをご紹介します。vol.11でお届けするのは、炊き込みご飯と日本酒の“ペアリング”。同じ原料同士を組み合わせることで、米ならではの風味や甘味、旨味がさらに引き立ちます。新米の季節にふさわしい、日本人の心をくすぐるペアリングです。
甘味と旨味の相乗効果に生姜のアクセント
今回のペアリングは、季節の具材を使った炊き込みご飯と、穏やかながら切れ味のある辛口の純米酒。爽やかな新生姜とちりめんじゃこの香ばしさがポイントの炊き込みご飯は、辛口酒と相性抜群。冷酒でももちろん美味しいのですが、常温の方がより奥行きのある旨味を感じられ、ご飯の甘味とよく合います。
-SAKE-
杜の蔵 カラクチサムライ
今回のメインは、1898年創業の酒造・杜の蔵の代表銘柄に、とどろき酒店がアレンジを加えて親しみやすくした杜の蔵 カラクチサムライ(720ml¥1,628)。穏やかな佇まいに奥行きのある旨味が広がり、どの温度でも美味しく飲めるのが特徴です。飄々としたラベルデザインを裏切るかのようなザクっと切れる辛口で、食中酒にぴったりのカジュアルな口当たりです。
モダン仙禽 無垢
甘味と酸味のマリアージュが楽しめるモダン仙禽 無垢(1800ml¥3,001)もおすすめ。華やかな香りとワインのようなジューシーさが、爽やかな新生姜とちりめんじゃこの出汁感のある旨味に寄り添います。リンゴ酸が主体のため、冷やして飲むのが◎。
-FOOD-
新生姜とちりめんじゃこの炊き込みご飯
新生姜が香るシンプルな炊き込みご飯。すだちやかぼすなど、お好みの柑橘を絞っていただくのがおすすめ。新生姜はできるだけ細く千切りにして加えることで、心地よい歯ざわりと爽やかな香りを楽しむことができます。新米の季節、ぜひ美味しいお米で試してみてください。
<材料>(2〜3人分)
米…2合
新生姜…30g
ちりめんじゃこ…30g
A薄口しょうゆ…大さじ2
Aみりん…大さじ1
A酒…大さじ1
だし昆布…5cm×5cm
小ネギやすだちなど…お好みで
<材料>(2〜3人分)
① 米を洗ってザルにあげ、30分~1時間浸水する(失敗する確率が下がるので必ずしてください)。新生姜はせん切りにする。
② 浸水後の米を炊飯釜へ移し、Aと炊飯器の目盛りまで水を加える。※鍋の場合は合計で400mlになるようにする。
③ ②の上に新生姜と昆布、ちりめんじゃこをのせて炊く。
④ 炊きあがったら蒸らし、昆布を取り出す。器に盛り、お好みで小口ネギや柑橘をあしらう。
今回紹介した日本酒が買えるお店
とどろき酒店 薬院stand!
福岡市中央区白金1-16-4 コレンテいのくちビル1F[Map]
TEL:092-753-8311
営業時間:12:00〜21:00(酒屋)/16:00〜21:00(角打ち)
店休日:日・最終月曜
https://todoroki-saketen.com/
レシピを教えてくれたのはこの方中願寺 あゆみ / 料理家
旅と猫とお酒が好き。暇さえあればリュック背負って海外へ。アジアで出会ったスパイスやハーブを使用した“会話とお酒のすすむメニュー”が得意。レシピ開発、出張料理、ケータリングをはじめとした食にまつわるエトセトラで活動中。
Instagram(@aka_chu_0824)